アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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揉み消された「バンダイ」御曹司の別件疑惑――高級旅館担保に銀行から不正融資!?

 熱海市に「海峯桜」という高級旅館がある(下写真2点とも)。
部屋数は4室のみ。その4室ともオーシャンビューになっており、この旅館の設計を手がてたのはわが国を代表する建築家・隈研吾氏だ。
もっとも、この建物はそもそもは旅館としてではなく、山科誠氏(冒頭写真)が玩具トップ、東証2部の「バンダイナムコムホールディングス」(東京都品川区)の前身、「バンダイ」社長を務めていた95年、会社のカネを使って道楽で建てたもの。
創業者御曹司にありがちな、こうした公私混同経営が批判を招き、山科氏はその後、バンダイから追われ、同建物は01年9月、尻ぬぐいの形で、バンダイから山科氏の個人会社の1つ=「サンクコーポレーション」に所有権移転。現在は、同じく山科氏の別の関連会社「なぎさホテル」の所有になっている。
さて、本紙ではつい先日、カジノでの巨額の負けに、会社資金を流用してとして特別背任罪で逮捕された「大王製紙」井川意高前会長同様、上場企業創業者御曹司のスキャンダルとして、山科氏が理事長に就いている財団法人の資金流用疑惑を『週刊朝日』が報じたが、山科氏に関しては、その他にも揉み消された重大疑惑が複数あると報じた。
その1つが、この現・高級旅館に関するものなのだ。

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