本紙は今年7月19日、20日の2回に分け、「当局が注目する上場企業一覧」と題するリストを入手し、その79社の企業名を公開している。
それから2カ月近く、この間、兜町関係者の間では「外資が!!! 日本の訳あり企業リスト」というタイトルが付いた表が出回り、あるいは雑誌等にその一部企業名が紹介されたりしている。
入手し、「当局が注目する上場企業一覧」と見比べてみると、その79社はすべて載っており、それにさらに15社が追加されたものだった。
そのなかには例えば「魚喜」、「アーティスト・ホールディングス」、「オックスホールディングス」、「シーアイ化成」、「小林洋行」も入っている。いずれもこの間、本紙で疑惑を呈した企業だ。
その他の10社については以下に記すが、そのなかにもその後、世界有数といわれる外資系金融会社が評価を格下げしたり(註1)、東京地検特捜部が捜査したり(註2)するなど、出来過ぎと思えるぐらい“連動性”が見られる。