アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(680)「ネット証券の大口顧客優遇」

証券会社は大なり小なり大口客を優先している。どこまで優先が許されるかといえば、それは監督官庁のさじ加減となってしまう。
大手証券は、値上がり確実な人気の新規公開株をできるだけ渡すことで大口優遇する。新規公開株を渡すのは常に大口客、大口見込み客中心になる。このように、対面販売の場合は分かり易い。しかしネット証券の場合、大口優先といってもピンとこないだろう。
ネット証券はほとんど個人投資家で、なかには株価操縦を行なう仕手グループも利用している。その場合、手数料はわずかといっても売買頻度が異常に高い。しかも大口取引、信用買いとなれば相応の手数料を落としてくれる。
そして今、金融庁がひじょうに問題視しているのは、まさにこのネット証券のこうした大口優遇だ。

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