本紙が得た情報によれば、大島健伸「SFCG」(東京都中央区)元会長は昨日、社員に対し、渋谷区松濤の豪邸に来るように指示を出したという。
「大島さんは早ければ6月10日に、裁判所の方から退去命令が出ると見ており、それまでに引っ越しをするつもり。その手伝いに、社員を呼んだようです。すでに引っ越し業者にも手配していますが、行き先は当日、直前にいうという念の入れようです」(関係者)
大島氏の会社登記上の住所は、渋谷区の別の住所になっている。だが、実際はここを自宅にしていた。
先の東京地裁が認定した大島氏に対する約717億円の損害額のなかには、実質上のこの松濤の自宅家賃を月額1000万円から2100万円に、また隣接する研修場の家賃も月額525万円から1050万円に値上げした支払い分も含まれている。
値上げ時期は、SFCGの破綻が予測された昨年9月以降の同年11月。同年9月から遡って、支払い済みの今年1月分までの2019値上げ分計8125万円。
だが、大島氏は約717億円の査定が決定した申立事件で、東京地裁が目を通さなかったと思われる6月1日提出の「準備書面(2)」のなかでこう反論している。
(冒頭写真記事=「毎日」6月7日。黄色マーカー部分は、本記事で取り上げた大島氏のSFCGに損害を与えていないという自宅賃料と役員報酬値上げ分)