アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

連載(1)「選挙開票作業の不正疑惑」(千葉県習志野市のケース)ーー告発者の『報告書』より

 本紙で以前、2度に渡ってお伝えした、わが国の選挙制度を根幹から揺るがしかねないこの重大疑惑、関係者がビデオを総点検し、疑惑について総まとめした『報告書』(2006年6月10日付)を本紙は入手した。
そこで作成者の許可を得、その全文を連載でお伝えすることにした。

(はじめに)
 これは2003年4月27日に行われた地方統一選挙開票のことである。
参観人や立会人の目前で、こんなに堂々と不正が出来るとは誰も信じないだろう。この不正を追いかけ、暴いていくのに3年の月日を要してしまった。来年の統一地方選挙ではまた「不正の手法を変えてするのでは」という声が囁かれている。次の選挙までに、何としてもこの不正を止めさせなければならない。
場所は千葉県習志野市の袖ヶ浦体育館。ここで習志野市長と市議会議員選挙の開票作業が行われた。開票従事者は全員が市職員で、選挙管理委員会から委嘱状と腕章を配られている。
そのなかに3名の委託状なしの者が侵入した。しかし、腕に腕章をしていたため、誰も不法侵入であることに気付かない。その侵入者とは、助役・収入役・秘書課主幹(市長秘書)である。彼らは開票所を歩き回り、なかには票に触れる者、携帯電話を使用し誰かと連絡を取り合う者、上司として職員に指示をし、取り仕切っている光景がビデオにハッキリ映っている(特に収入役はブルーのブルゾンを着ているのでよくわかる)。

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