バックのブランドで知られるマザーズ上場の「サマンサタバサジャパンリミテッド」(東京都港区)が、本紙が過去、何度も報じて来た楽天証券が関わる不動産会社「クオリケーション」の株式を取得したと発表したことは本紙でも既報の通り。
もっとも、その際、購入価格は公表されなかったが、同社が7月12日に公表した「 平成19年2月期 第1四半期財務・業績の概況(連結)」のなか(19頁)で触れており、11億3000万円であったことはわかった。
同社は同決算が好調だったことから、直後に株価が急騰(64万8000円=7月14日)し、冒頭に掲げた記事でも(『日刊ゲンダイ』7月15日付)触れているように、今年2月に2分割したにも拘わらず、以来、わずか5カ月にしてほぼ分割前の水準(68万7000円)に近づいている(本日終値は60万円)。
●クオリケーションが抱える訴訟の次回期日迫る
もっとも、クオリケーション株式の取得価格11億3000万円は周知のように、全株式ではなく、まったく経営権を握れない14・87%に過ぎない。