8月11日早朝、駿河湾を震源とするM6・5の強い地震があったのはご存じの通り(冒頭写真=「毎日」「日経」11日夕刊一面)。
実はこの地震を「予知」したと思われる記事が、8月10日発売の『週刊大衆』(8月24・31合併号)に出ている(下右写真)。
元大阪市立大学教授(構造地質学)・弘原海清氏(横左写真)の「警告」を記事にしたもので、実はこの取材をし、記事を書いたのは、本紙・山岡なのだ。
地震学者の間では、現状、地震予知は不可能というのが定説というか、周知の“事実”とされている。(本紙では以前、原発を抱える電力会社と癒着しているとしか思えない専門家を指摘をしたことも=同記事はココをクリック)
山岡も予知が十分に可能とは思っていない。だが、地震学者といわれる者の多くが、黙っていても、政府から巨額の「東海地震」直前予測の研究費が出ることに胡座をかき、切磋琢磨しないなか、「社会に研究成果を還元すべき」との弘原海氏の姿勢には頭が下がる。
弘原海氏は阪神大震災で多くの犠牲者が出る中、それを阻止できなかったことを科学者として悩み、予知が外れた場合の批判をも省みず、「大気中イオン濃度」測定に注目した。そして、予知する上でひじょうに有望な(科学的にも)この方法を模索し、市民の協力を得て全国に測定網を敷き、随時、予知情報を出している。
これに対し、地震学者はこれを未だ際物扱いし、無視する態度には常々疑問を感じていた。
こうしたなか、まさに“当たった”としか思えない結果が出たことは喜ばしく、また、この測定法の有望さが改めて裏づけられたと思うので、いかなる測定法なのか、以下、紹介する。