アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(709)「ネットができない高齢者狙う『回転売買』にご注意」

1月20日の「読売新聞」が、「株『回転売買』横行…手数料総額6400万円も」というタイトル記事を報じている。(冒頭写真=「読売」記事より)
東京都内の74歳女性、死亡した夫から4000万円相当の大手企業株を相続。自身は株はまったくやらないが、弔問に来た準大手証券会社の販売員から勧誘されるまま、外国株に買い換えるなどして計約1億4000万円を投資。結果、約6年の間に利益はほぼ出ないのに、委託手数料を約6400万円も取られたというもの。
証券取引等監視委員会は、この「回転売買」が横行していると警戒、今後、立ち入り検査を強化するという。
要するに、ネットができず、株のことも知らない高齢者を騙し、常識外の手数料を稼いでいたという内容だ。
こうした「対面証券」の裏事情をお伝えしよう。
対面の場合、外国株は国内株と違い、リアルタイムで取引できない。証券会社が仕切った株に手数料を上乗せして顧客にはめ込む場合もある。外国株なのでサヤ取りが許されるのだろう。例えば100ドルの株を101ドルで売りつける。プラス手数料だ。
もっと分かりづらいのが「EB債」といわれる仕組債だ。
これは営業マンも良くない商品だと理解していて売るから悪質だ。ただし手数料は高いため、営業成績にはなる。仕組はこうだ。

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