この問題、発覚から時間を経る中、「ヒューザー」の責任ももちろん重いが、同社も施行を任せていた「木村建設」、その子会社で設計担当の「平成設計」、構造設計は「姉歯建設設計」、そしてこの木村・平成・姉歯に多くの仕事を発注していたコンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」の4社の構造的関係が浮き彫りになって来ている。 その構造が典型的に見て取れるのが、京王電鉄系の「京王プレッソイン」というホテルの一連の建設。本紙はそのことをいち早く報じている。 それにしても、なぜ、問題の多くの建物は首都圏なのに、施行ははるか九州は熊本県八代市に本社を構える木村建設だったのか。そこで、ただ単に安いだけでなく、背後に有力政治家の影響力がなかったのか、当然ながら気になるところ。 すでに耐震偽造データ問題では、木村建設からパーテー券を買ってもらっていた地元・熊本県選出の園田博之(計120万円)、ヒューザーと小嶋社長個人からパー券、献金も受けていた元国土庁長官の伊藤公介(計148万円)両代議士の名前が出ている。だが、同等かそれ以上に癒着し、悪知恵も働く政治家は裏献金という手法を使い、その関係はなかなか表に出ないものだ。 そういうこと故、まだ実名は明かせないが、その世界の事情通によれば、すでに2名の有力政治家の名前が上がっている。 前出の園田、伊藤両代議士同様、もちろん自民党所属。 そして、共に九州地区選出のKとM代議士。 一人は大臣経験、自民党要職に就いていたこともある。そして、共に以前から、ダーティー・イメージが絶えない。両者の名が公になるのも時間の問題だろう。(写真は木村建設の木村盛好社長)…