アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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朝鮮総連ビル売却先候補にもなっていた、大手ドラッグストア「富士薬品」の不動産投資

 本紙既報のように、あの元公安調査庁トップの詐欺事件に発展した舞台=「朝鮮総連本部ビル」(東京都千代田区)の有力売却先として名前が挙がっていた大手ドラッグストアとは、「富士薬品」(本社・埼玉県さいたま市)を指す。
同社は上場こそしていないが、伝統の配置薬ビジネス(冒頭左写真。富山の薬売り方式)では1位。また、ドラッグストアでも「セイムス」名で一大チェーン店の一角を占め、年間売上高は軽く1000億円を超えている。
この富士薬品の本社ビルや研究所、富山県の工場などに、東証1部、中堅ゼネコンの「西松建設」(東京都港区)が仮差押したのは昨年11月のことだった。もっとも、10日後には取り消されているのだが…。(以下にその謄本掲載)
とはいえ、本社社屋(冒頭右写真。地下1階地上6階)などが差押られるという“異常事態”になったのは、冒頭の朝鮮総連本部ビルもそうだが、富士薬品は本業が好調で一時はキャッシュ・フローが300億円以上あったことから、創業者で前社長の高柳貞夫氏が不動産投資にのめり込んだためと見られる。

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