本紙既報のように、本物とまったくというほど区別がつかない最新の「ニセ100$札」ーー唯一の差は、裏面に印刷されている時計台の分針の角度がごくわずか違う点、それにニセ札対策として入れている金色の繊維本数が違うことだといわれる。
そうしたところ、その最新のニセ100$札と本物とを比較できる機会を得たので、実際にどの程度識別できるのか試してみた。
結論をいえば、その指摘の時計台部分を、実寸より20倍(2000%)も拡大し、その両者の映像を重ね合わせて見たが、それでもわからなかった(冒頭写真)。
この唯一の弱点も、実際、専門家の鑑定によらなければ判別不可能で、まして両替などの現場ではまったくこの差は意味を成さないようだ。
なお、最新の、このニセ100$札の両替現場の実態を以下に述べておく。