アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>着々と武器輸出、海外派兵の地ならしを進める「死の商人」たち・番外編「秋山直紀が1億円の脱税を認めた理由」―

 連載最後の4回目の今回は、番外編。
この連載では、“ポスト秋山”として朝日新聞OBと三菱重工が暗躍し出した件を取り上げたが、それまで“防衛利権フィクサー”として暗躍して来た秋山直紀被告が、なぜ、1億円脱税を認めたのか、その舞台裏について触れておく。
周知のように、秋山被告は昨年7月、東京地検特捜部に逮捕された。容疑は所得税法違犯(脱税)で、脱税額は追起訴分も含め約1億円になる。
公判はこれから始まるが、秋山被告は脱税の事実を認めているとされる。
 例えば、逮捕直後、秋山被告本人が『防衛疑惑』なる著書(横写真)を出しているが、その「はしがき」で、「逮捕後の取り調べで、私はこの容疑を認めました」と自身、記している。
こうなると、すでに勝負あったように思うのだが、実は産経新聞記者が今年4月出した『「特捜」崩壊 堕ちた最強捜査機関』(共に講談社)なる著書に、興味深い記述がある。
秋山被告はいまも脱税したと実は思っていないというもの。しかし、検察が取り調べのなかで、秋山被告の個人的な所得税法違反を認めないと、息子に大きな迷惑がかかるため、やむなく違反の認識は無いが認めたというもの。
これはいったい、どういうことなのか。
(冒頭写真=逮捕当時の新聞記事)

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