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書籍『特命回収』が指摘する、SFCG「破綻、もう一つの遠因」=笠間良の正体

 この作品(著者・倉澤遼=元SFCG社員。宝島社)、小説の形態をとっているものの、経営破たんした元大手商工ローン「SFCG」の“素顔”を暴露した実録モノということで関係者の間で注目を集めている。
なかでも特に話題を呼んでいるのが、242頁から、「破綻、もう一つの遠因」とのタイトルが付いている一章分の主役として登場する小説名「笠間良」の行為。
不動産業界では、ワケありの安値物件を、エンドの大手不動産会社に渡すまでに、その物件の“履歴”を消すため、表向きはまともに見える会社の間を次々と転売させることがある。それを行うのは、暴力団であることが多い。
SFCGで重要なポジションにいた笠間は、暴力団の息がかかっていることを知りながら、そんな3社に融資をセッセと行い、自分の融資実績を上げただけでなく、バックリベートまでもらい、私服を肥やしていたという。
そして、この件はSFCGで実際にあったことで、笠間は実在するとされるからだ。

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