昨年10月、経営破たんした、東証2部に上場していた中堅ゼネコン「井上工業」(群馬県高崎市)ーー警視庁組織犯罪対策3課が中心になっているように、旧経営陣の特別背任容疑だけでなく、その背後で資産収奪をした闇社会関係者にもメスを入れるべく、今年7月に元社長らの関係先を家宅捜索した際のブツ読みを行うなどし、ターゲットを絞っているようだが、その過程で、残念ながら諸条件から事件を見送ったとされる案件の具体的内容が聞こえて来たので、以下、報告しておく。
それは破たん直前に開催された株主総会対策に関することだ。
(上写真=井上工業上場廃止時の社長になってしまった中村剛氏)