中澤秀夫公認会計士が海外逃亡中なのは、本紙でも既報の通りだが、人材派遣最大手だった「クリスタル」を旧「グッドウィル・グループ」(GWG)が買収する際、使ったファンド「コリシアンパートナーズ」(冒頭写真=その謄本。07年7月解散)の共同代表に中澤氏と共に就いていた鬼頭和孝氏への包囲網がいよいよ狭まっているようだ。
すでに鬼頭氏、当局から何度も任意の事情聴取が行われているのは間違いない。
鬼頭氏案件といえば、真っ先に思い浮かぶのは、上場廃止になった「トランスデジタル」の件。クリスタル仲介の儲け(約180億円とも)の一部を注ぎ込み、鬼頭氏は「TD投資事業組合」を通じて約20億円で実質、トランスを傘下に治めたのは08年3月のこと。同じく捜査線上に上がっている後藤幸英氏はあくまでダミー社長だった。だが、いま迫っている案件はこれではないようだ。