風説の流布とか、株価操縦などというと、一昔前はプロの仕手筋が問われることだったが、あっという間にネット社会になった最近はそうとばかりもいってられない。
「般若の会」がいよいよ強制調査を経てXデーが近いと見られるが、一般投資家も例外ではないようだ。
いまや、一般投資家にとって掲示板などへの投稿や書き込みはごく普通のことだ。一方、風説の流布は当然違法ながら、当人はそう認識していなくてもつい少し煽っただけのつもりが取締りの対象になる可能性もある。一口にネットといっても「2ちゃんねる」、「テキストリーム」、「ツイッター」、「ブログ」「SNS」など使えば、あっという間にその情報が拡散してしまうからだ。
なかでも、いま当局が問題視しているのがヤフーが運営する株の掲示板「テキストリーム」だ。著作権違反は日常茶飯事、風説の流布に近い書き込みも多い。数年前、「ミサイルジョーダン」、「ミハエルジョーダン」なるハンドル名の書き込み銘柄が急騰していたのをご存じの方もいらっしゃるだろう。