本紙が徹底追及している「新宿セントラルクリニック」(東京都新宿区)林道也院長(医師)の、罹ってもいないのに患者に「性病」と告げ、診察や薬代(同クリニックは医薬分業になっていない)を取っている「詐欺行為」だが、なぜ、林院長はそこまでしてカネ儲けに走ったのか?
新宿セントラルクリニック(法人ではない)こと林院長が個人民事再生法を申請、また自宅が競売になっていたことは本紙で指摘済みだが、去る10月15日にあった林院長に対する反対尋問で、そんな状態になった理由として多額の借金の存在が明らかになったのでお伝えする。
その前に、新宿セントラルクリニックは「保健医療機関」の指定が停止される可能性があることが明らかになった。
林院長自ら主張しているように、クラミジアの抗体検査の陽性基準値は「0・90」以上なのに、林院長は「0・00」以外の者はすべて陽性と診断していた模様で、だとすれば詐欺行為による被害者患者は数千人にも及ぶ。
事は重大と見た弁護団は、この間、関係機関に調査を求めている。これに対し、関係機関は裁判の敗訴確定が1つの基準と答えている。そして、一番最初に提訴した患者の訴訟は1・2審共に患者側の勝訴で林院長は上告中。上告しても憲法違反でもない限り棄却必至だから、敗訴確定はもはや単に時間の問題。弁護団の1人が、本紙の取材にそういう見解を述べた。
(冒頭写真=いま、発売中の『サンデー毎日』11月15日号も3Pの特集組んで報道)