アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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天理市の関西最大級メガソーラー事業に不正疑惑――議員暗躍、フロント企業参入か

 奈良県天理市は昨年8月、市の遊休地約43haを賃貸(20年。年間賃料4300万円)。今年2月から、「Kクリーンエナジー奈良」(東京都千代田区)というオリックス70%、九電工30%出資企業が関西最大級のメガソーラ発電(太陽光発電の大規模なもの)稼動に向け工事を始めている。予定では2017年2月から発電する。(冒頭写真=天理市のHPより)
しかし、このメガソーラ事業、実は不正疑惑に満ちている。
天理市は13年8月、ソーラー事業についての企画提案を募集し、入札(プロポーザル方式)の結果、「メガソーラ・ジャパン」(MSJ。大阪市。下写真=入居ビル)なる一般社団法人を最優秀企画提案事業者に選定。
 そのMSJが土地開発許可や経済産業省の設備認定などを得て、MSJが共同事業者に選んだ前出・Kクリーンエナジーが発電施設建設後、MSJがこのプロジェクトをKクリーンエナジーに譲渡し、Kクリーンが売電事業を始めることになる。
ところがMSJ、事業の専門家でもなれば、土地勘もなかったことから地元の市会議員に相談。その市会議員が入札情報を漏らすなどし見返りに選挙資金を受け取るという贈収賄疑惑ばかりか、発電施設建設の造成工事に地元のフロント企業を参入させる疑惑などまで出ているからだ。

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