法務省矯正局といえば、わが国の刑務所などの矯正施設の管理監督を行う法務省の内部部局。
平たくいえば、拘置所での被疑者や、刑務所での服役囚の処遇、例えば刑務官による暴行、病気になった時の適切な治療など、塀の中の待遇改善に取り組む部署。
だが、そもそも被疑者や服役囚に対しては偏見がある上、矯正局の多くの重要ポストは検事が出世のために腰掛けに付くことなどから、十分機能しているとはいえない。
そのことがはっきり露見したのが、01年の名古屋刑務所で起きた刑務官の受刑者への暴行致死事件での矯正局の隠蔽体質。
さて、今回取り上げるのは最近、矯正局幹部の職を辞した者のその背景。
(冒頭写真=東京拘置所)