アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(260)郵便不正で検察が責任を問わなかった大企業

大阪地検特捜部が手がけた、障害者団体向けの郵便割引制度が企業のダイレクトメール(DM)広告に悪用されていた事件ーー特捜部は“大物”として民主党の石井一や牧義夫議員(関与を報じた「朝日」=後、記事を訂正も、提訴している)を狙っていたようだが、結果は村木厚子・元厚労省局長(冒頭写真)一人。しかも、その村木元局長公判で「無罪証言」が続々出て来て真っ青になっているのはご存知の通り。
それはともかく、この捜査対象になった大手企業などが免れた郵送料は総額、2004以降で実に約220億円にもなると見られる。当然のことながら、郵便事業会社は回収に乗り出しており、健康飲料販売会社「キューサイ」のようにいち早く差額郵便料金を支払うところもあれば、「ベスト電器」のように話し合って返還したところもある(金額は公表していないが、ベスト電器自身が免れていた額は約6億4500万円とも)、あるいは東証1部、カタログ通販大手「ベルーナ」などのように折り合いが付かず郵便事業会社に提訴されるところも。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧