アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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金融庁も“厳重注意”を約束ーー「西武信用金庫」の強引“貸し剥がし”事例

 貸す時はニコニコ顔だが、何か事あれば、手の平を返した態度に出るのが銀行だ。
この不況を反映し、そんな“貸し剥がし”事例には事欠かないだろうが、返済が1度として遅れていないにも拘わらず、世間の常識からすれば信じがたい事例が「西武信用金庫」(本店・東京都中野区。約60店舗)の花小金井支店(冒頭右写真)で起きていたことが、借り手当人からの告発で明らかになった。
しかも、その当人によれば、訴え出たところ、金融庁の担当者は、「電話で厳重に注意しておきます」と約束したというのだーー。

地元に多くの不動産を所有するA氏は、西武新宿線「花小金井駅」前に所有する6階建ビル(冒頭左写真。黄色マーカー部分。赤色マーカーは駅)を担保に、西武信金から1億6000万円借りていた。返済が遅れたことはなかった。
昨年末、そのビルを買いたいという者が現れ、今年1月8日に売買が成立した。
その際、西武信金の(根)抵当権を外すことが購入側の条件で、A氏は売却益のなかから残金の約9000万円を支払い、抵当権は抹消された。
ところで、A氏は花小金井支店からこのビル担保の1億6000万円に加え、その後、2000万円の信用保証協会の保証付き無担保融資も受けていた。
「こちらの残高はまだ1800万円あったところ、西武信金は、約9000万円の担保融資分を返済してもなお1800万円以上の売却代金の残りがあったことを幸いに、私に無断でその1800万円も回収してしまったんです」(A氏)
俄かには信じ難い話だが、こういう手口だという。

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