アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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鹿砦社「名誉毀損」刑事裁判、明日最終弁論。結審へ

明日5月19日(金曜。神戸地裁。101号法廷。午前10時より)、本紙で注目し続けている出版社・鹿砦社(兵庫県西宮市)の松岡利康社長に対する名誉毀損裁判は弁護側最終弁論、松岡氏の最終意見陳述を行い結審する。後は判決を待つだけとなる。 その松岡氏から明日を向かえるに当たり、以下のようなメッセージが届いている。以下、その全文。   昨年7月12日早朝、私たちの出版社「鹿砦社」に対して神戸地検特別刑事部は、あろうことか「名誉毀損罪」(刑法230条)容疑で、代表の松岡利康を逮捕するとともに、松岡の自宅、本社、東京支社への大掛かりな家宅捜索を行いました。家宅捜索は後日、株主の会社や関係先にまで及び、さらに製本所、倉庫、大手取次会社、大手書店などには地検の担当者が直接出向き事情聴取、調査協力を行いました。 直接の容疑は、人気球団「阪神タイガース」の元スカウト転落死事件に関する書籍、大手パチスロメーカー「アルゼ」に関する書籍などで、職員や役員らの行状を実名で記載し、彼らの名誉を毀損したというものです。地検は、これら2つの全く違う案件を一つとして立件しました。 代表の松岡の勾留は本年1月20日まで半年余りという長期に渡るものでした。 まさに、前代未聞の言論弾圧です。言論活動に関する名誉毀損の刑事事件としては、それまで戦後2つ(「月刊ペン事件」と「噂の眞相事件」)しかなく、これだけを取って見ても、この事件の異常さが判ります。さらに、逮捕は「月刊ペン事件」での編集長逮捕(25日勾留)しかなく、これから29年ぶりのことで、さらにさらに半年余りの長期勾留は本件が最初です。 この事件は、こと鹿砦社だけの問題ではありません。「明日はわが身」ということを、出版・マスコミに関係する方々は重々に認識していただきたいと思います。 私たちは<情報源の秘匿>の観点から、反証証人を一切出さなかったこともあり、公判は迅速に進み、今週19日の公判において、弁護側最終弁論、被告人(松岡)最終意見陳述で、結審いたします。 「表現の自由」とか「言論・出版の自由」とか、耳障りのいい言葉を机上で弄ぶ時代は終わりました。憲法第21条に高らかに謳われた「表現の自由」「言論・出版の自由」は、身を挺して闘うことなしには守れません。座しては死を待つのみです。 鹿砦社「名誉毀損」刑事裁判の<意味>を理解いただき、ご注目ください。5月19日、午前10時、神戸地裁大法廷に駆けつけましょう!…

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