6月22日、業務システム計画を巡る内部情報を提供し、見返りに200数十万円のタクシー運賃の支払いを受けたとして、警視庁捜査2課が、特許庁技官の志摩兆一郎(45)と、NTTデータの部長を贈収賄容疑で逮捕したのはご存じの通り(冒頭写真=「日経」6月23日記事)。
本紙はこれに先立つ4月1日、2日と、TBS「NEWS23X」が報じた特許庁の情報漏洩疑惑を紹介している。
このニュースでは、情報漏洩疑惑が出ている企業名は一切公表されなかった。このため、タイミングの良さから、「NEWS23X」で指摘していた疑惑企業=NTTデータだったのか、と思った視聴者は多いようだ。
だが、本紙がその際、実名を挙げた企業はNTTデータではない。かといって、むろん、誤報でもない。
実はこのギャップのため、一部関係者の間ではスケープ・ゴード説まで囁かれているのだ。