本紙が報じ続けているこの事件だが、ついに、その不法に投棄された産廃の“毒”で1人目の犠牲者が出た可能性があることも、本紙既報の通り。
その冨宇賀イキ子氏(享年71歳)の告別式は4月29日行われた(冒頭右写真)が、喪主を務めたのは次女の夫である医師だった。
その医師が出した、告別式参加者への「お礼状」が、臑に傷を持つ行政関係者などの間で話題になっている。
その文面は「宣戦布告」といってもいいものだったからだ(冒頭左写真=「お礼状」の一部文面)。
「腐敗政治家・保身官僚・凶悪犯グループの『悪のトライアングル』に命を狙われて逃亡生活中の父・冨宇賀利行と姉・敏重も参加の上(略)。今後は、亡き母の遺志をついで、腐敗した政治・行政を清掃すべく……」
実はこの次女の夫、官僚に失望し、医師に転身した異色の経歴を持っている。
官僚経験は約10年あり、本省課長補佐級まで務め、その人脈、また官僚の手口もわかっているだけに、この元キャリア官僚の決意に、すでに戦々恐々としている者は少ないようだ。