本紙は12月1日、アベノミクスで絶好調の建設現場関連「夢真ホールディングス」(2362。JQ。東京都文京区)の佐藤真吾代表取締役会長兼社長(冒頭写真)が経営権を握る、持ち帰り寿司「小僧寿し」(9973。JQ。東京都中央区)の持ち株を今年中にも売却するとの情報を取り上げた。
業績が一向に好転しないことに加え、出向従業員の不正な会計処理が明らかになり、嫌気がさしてのことと思われる。
その不正会計解明のため10月に外部の弁護士などで作る調査委員会が設置され、11月30日、最終報告書(横写真)が出された。しかし、肝心要の疑惑の従業員が自殺している事実さえ伏せられており、その報告書に関して大甘と指摘する向きもある。
この根拠の1つが、同調査委員会委員長に就いているのが公認会計士の能勢元氏という事実。
この能勢氏、「東京フィナンシャル・アドバイザーズ」(東京都千代田区)という金融コンサルタント会社の代表なのだが、夢真並びに小僧寿しの代表も務める佐藤氏と利益関係にあるため、「どこまで第三者的に調査できるのか?」、「そもそも能勢氏が委員長に就くこと自体、不適切」との指摘も出ていた。