本紙では2年以上前から指摘している、転売された人気コンサートなどのチケットがネットオークションサイトで高額販売され暴力団の資金源にもなっている問題だが、ようやく本腰を入れる動きが出て来た。
それは大手芸能プロダクションの「ジャニーズ事務所」。
同社所属の男性人気アイドルグループ「嵐」などのコンサートチケットは本来数千円のものに20万円もの値が付いていたが、この12月末に東京ドームで開催される同グループの一部チケットにつき、入場時、「顔認証」システムを導入したことが明らかになったからだ。
既報道などによれば、チケット応募時に購入希望者は顔写真を登録。そしてコンサート当日の入場時、設置されたカメラで撮影された入場者の顔画像と、その登録された顔写真を照合。一致しないと入場お断りとなる。
ただし、このシステムを今回採用しているのは、応募に漏れた者のなかなら、本来はコンサートの機材置き場になっているスペースを割り振って特別に鑑賞できるようにしたわずかな人数。どれだけチェックに時間がかかるか、キチンと認証できるかなど、実験的意味合いが強いようだ。