アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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特養ホーム「不正投票」で逮捕された施設長の正体

7月21日、神奈川県警は、不在者投票(冒頭左写真)を悪用し、特別養護老人ホームの入居者の投票用紙で、先の参議院選挙で不正に投票したとして、「美山特養ホーム」(冒頭右写真。神奈川県三浦市)の阿部好知施設長(66)を公選法違反容疑(投票偽造)で逮捕した。
阿部容疑者らは、同ホームの意思表示のできない高齢入居者の不在者投票用紙に、勝手に自分たちの意中の候補者名を記入、投票したとされる。
県から指定を受けた特養ホームは、予め各市町村選管から投票用紙の交付を受け、施設長らの管理の元で投票用紙に記入し、郵送などで選管に送る。要するに、善意を前提に、「身内」だけのチェックで済ませられるので、施設長らが組めば不正投票が容易にできる。
同ホームの入居者数は約80名。今回の参院選では内69名が不在者投票をしている。阿部施設長はそのうちの意思表示できない数人について勝手に名前を書き入れたとされる。
これだけみれば、この施設長、出来心でやっただけで、選挙結果に影響もないと思われるかも知れない。
しかし、神奈川県だけで見ても、こうした不正が容易に可能な特養ホームや病院などで実施された不在者投票総数は約1万5000名あるという。また、今回参院選で山梨・長崎両県でも福祉関係者が同容疑で逮捕されているのだ。

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