03年8月、これまでの銀行が相手にしなかった、中小零細企業のための無担保融資専門の新しい銀行ということで設立された「日本振興銀行」ーー。
だが、その実態はまったく違ったと、実際に今年4月、融資申込みをした人物が本紙に証言してくれた。
その人物、某上場企業の元役員。独立し、経営コンサルタント会社を設立しようと、その事業資金を申し込んだという。
「最寄りの支店に飛び込んだんです。ある席で、その支店の者とは顔見知りだった。その知り会いに相談すると、“実績がないからたくさんは貸せないが、200万円なら、金利5・○%で大丈夫”とのことだった。
“それだけ?”というと、保証人を付ければ300万円までOKという。最初、保証人はいらないといっていたのにおかしいなとは思ったけど、その時は仕方ないと思い、その条件を飲んだ。
ただし、保証人も、いくら売上があっても会社の社長などはダメだと。
勤め人で、社会保険に入ってないとダメという。身内でもいいというので、仕方なく、一流企業に勤めている息子になってもらった。
ところが、いざ融資の段になると、もう一人付けて欲しいとなった。しかも、