●交渉に一切応じない行政側
例年3月下旬から4月中旬まで、東京は隅田川一帯は「桜祭り」、「早慶レガッタ」が開催され、現在もホームレスが生活している桜橋デッキもこれらイベント会場となり、地元町会の茶屋などが軒を連ねる。
もっとも、ホームレスの仲間たちも、イベントを中止しろといっているのではなく、その約1カ月間、寝場所が無くなるので、代わりの場所について話し合いをしたいと、管轄の墨田区土木管理課に2月27日以来、度々申し入れをして来た。
ところが、土木管理課は3月3日に「話し合いには応じない」と回答。そこで、同月6日に土木管理課を訪ねると、話し会いを拒否、ガードマンを呼んで排除しようとまでした。
しかたなく、ホームレスたちは3月14日、自主的に桜橋から上流の高速道路下、桜橋下流の隅田川テラスなど数カ所に移動した。
すると土木管理課は15、16日と、高速道路下の新規テントを撤去しろと警告。一方、隅田川テラス管轄の東京都・第5建設事務所も16日、警察まで介入させ、排除しようとした。