本紙では折りに触れ報じている、経営コンサルティング会社「エル・シー・エーホールディングス」(4798。東証2部。東京都港区)だが、2月7日の同社IRでは「管理銘柄(確認中)から特設注意市場銘柄に指定」となる(2月8日)ことを報じている。
有価証券報告書の虚偽記載の疑いで管理ポスト入り、しかも金融庁や東京証券取引所など当局とも徹底して争うとの姿勢だったことから、上場廃止になるとの見方もあったエル・シー。だが、方針を変更し、当局の意に沿う形にすでに有価証券報告書の訂正もしている。
ある証券業界事情通は、こう解説する。
「『特設注意市場銘柄』というのは、管理ポスト入りで上場廃止の恐れが生じたものの、最寄りの証券取引所審査の結果、直ちに上場廃止には該当しないと判断した時に指定されるもの。もちろん、内部管理体制等について改善の余地が高いわけで、内部管理体制をこれだけ改善したという確認書の提出を3回行っても問題があると判断されれば上場廃止になりますが……」
(冒頭写真=有価証券報告書虚偽記載=価値を水増しと指摘された09年5月の増資における軽井沢の現物出資不動産の一部)