有料老人ホーム経営の大手「ベストライフ」(東京都新宿区。冒頭写真=入居ビルと本社入り口)が、東京国税局の税務調査を受け、この数年間で10億円以上の所得隠しを指摘されていたことがわかったとして、本日、大手マスコミが一斉に報じている。
本紙は以前から、このベストライフのオーナー・長井博実氏(ベストライフの社長は息子)の疑惑を追及している。
というのも、いまは高額取るところは少なくなったが、かつては有料老人ホームへの入居時、「一時金」なる預託金を取り、ベストライフにおいてはその預託金を長井氏が流用し、仕手筋銘柄に投資していた疑惑があったからだ。知られているところでは「アドテックス」「東邦グローバルアソシエイツ(千年の杜)」「丸石自転車」「バーテックスリンク」など。
そして、今回の所得隠しは、実際には、長井氏個人の株式投資損なのに、ベストライフの損失で処理し、同法人の利益を圧縮していたようだ(ただし、既に重加算税を含めた追徴額約5億円は修正申告済の模様)。