本紙では、3月28日に予定されている日本相撲協会の理事長選に向けた八角理事長(元横綱・北勝海)VS貴乃花親方(元横綱・貴乃花)の暗闘につき連載している『週刊大衆』記事を、三度に渡り紹介している。(冒頭写真=「毎日」30日記事より)
その内容を一言でいえば、貴乃花親方はどんどん不利な状況になっているというもの。
だが、昨日あった理事候補選の結果を見ると、貴乃花親方が巻き返しており、同氏の理事長誕生の可能性が俄然、現実味を帯びて来た。
簡単にいうと、理事長選は、昨日決まった10人の理事(正式には、3月の評議員会で承認されるまでは理事候補)の互選で決まる。したがって、この10人がどちら寄りかわかれば予測可能なわけだ。
『大衆』記事によれば、この間、八角理事長には資金力ある九重親方(元横綱・千代の富士)が付き、北の湖前理事長が属していた最大派閥・出羽海一門の3人枠(後は二所ノ関の2人枠と、高砂、貴乃花、時津風邪、伊勢ケ浜の各1人枠が確実)を味方に付けているので八角理事長有利と見られていた。
ところが、理事候補選直前になり、山響親方(元幕内・厳雄)が立候補し出羽海一門の候補者は3から4人に。その煽りを食い、出馬の意向を示していた九重親方は直前に出馬辞退することに。
その山響親方、今回の当選後、こんなコメントをしている。
「北の湖前理事長が命懸けで作り上げた協会を守りたい。その思いは今後も変わらない」。