アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(552)「仕手筋御用達証券会社」の借名手口

 都心なのに過疎化が進む兜町界隈ーーアベノミクスで余命が3年伸びたが、これからが退場本番であろう。
既に兜町の有力証券会社である「極東証券」(8706。東証1部)は、今月を持ってディーリング部門を閉鎖する。同社は内容が良いため撤退できるから恵まれている。しかし地場証券の多くは延々と赤字続きのリテール部門を切りたくても切れないのが現実だ。
そうなると、なかには手数料欲しさに他社では取引停止の投資家からの注文も喜んで受け付けるところも出て来るかも。
「風説の流布」などと訴えられても困るので社名は伏せておくが、すでにそんな証券会社は存在する。何度増資をやっても、すぐに自己資本比率200%すれすれになる某社のことだ。
ところがその某社、何と15億円で売りに出ているとの話だ。もちろんそんな価値はない。数年前、あるファンドから資金を引っ張って来たが、そのファンドに著名人Y氏が関わっていたようだ。他社で取引できない客でも受け付ける体質はあいかわらず健在で、手数料を落とす客には裏で色々と取り計らっている。

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