アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

ようやく大手マスコミが取上げた旧公団八王子欠陥マンション

 耐震偽装のネタが尽きて来たからといえば失礼かも知れないが、本紙が一連の耐震偽装問題が起きるより前に、徹底して追及していた(もっとも、欠陥工事があった事実自体ははるか以前に『朝日新聞』、『週刊朝日』が取上げているが)旧公団の八王子欠陥マンションの問題を、ここに来てようやくテレビ局が次々と取上げている。 本紙・山岡はたまたまTBSが3月6日(月)のお昼の時間帯「きょう発プラス」で30分近く取り上げていたのを目にした。だが、僭越かも知れないが、追及が甘いといわざるを得ない。 放送時間の大半は、レポーターが入居者宅を訪ね、雨漏りしている様など、絵になる場面をセンセーショナルに取り挙げることに割き、なぜ、こういう事態になっているのか構造的問題は少ししか取り上げていない。それでも、さすがに旧公団、建設会社だけでなく、建築設計事務所の問題にも触れてはいたものの、その個別の業者名は挙げていなかった。 そこで、本紙がすでに報じている個別業者名を記した記事を再度、ここに紹介しておく。 それから、当時は、「資産価値が下がる」からと、旧公団側が吐くセリフではないと思うのだが、住民側に配慮してマンション名を公表するのは控えたが、この間、すでに実名を挙げているところもあるし、耐震不足のマンション名が次々と公表されているなか、問題の八王子の欠陥マンションにおいては、いまも責任の所在を巡って訴訟中ということで、その適格な判決を導くためには公表し、一般の監視の目を向けた方がいいとの判断から、ここにマンション名を明らかにする。 それは、八王子市南大沢の「ベルコリーヌ南大沢」というマンションである(冒頭写真)。 本紙でも既報のように、すべての棟が欠陥工事との指摘もあるが、諸所の事情から、建て替えが行われたり、建替中なのは一部だけだ。旧公団側は未だに責任回避しているが、今回の耐震偽装問題を期に国民の監視の目が強まり、彼らが節度ある態度を取るようになることを切に望む。…

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