かつて「商工ファンド」の社名で、国会でも追及された中小企業向け保証人付きローン会社(東証1部上場)。
最近、「光通信」が保有株数をさらに上げ、11・07%で第2位の大株主だが、もちろん、筆頭株主は創業者で、社長を務める大島健伸氏のファミリー企業「ケン・エンタープライズ」で52・92%。
そのSFCGの株を購入する際、投資家が参考にする重要な情報の一つに、同社が毎月発表する「月次新規顧客数」がある。
新規顧客数が増えれば、それだけ売上高が伸びることが予測されるから当然といえば当然だが、実はこの数値が“水増し”されているとの情報が複数の元社員から本紙に寄せられている。
その手口は、社内では“作り新規”と呼ばれ、ノルマ達成の圧力が強い中、大きな比重を占めているという。
「新規顧客を獲得するのは厳しいが、過去、借りてもらったことがあったり、追加で融資をすることはそれよりはるかに簡単です。そこで、実態はそうだが、当人ではなく、奥さんや兄弟などに適当に『○○屋』などと屋号を名乗ってもらって借り主にすることで、新規顧客と計算するわけです。