5期連続の赤字で上場廃止が懸念される「サハダイヤモンド」(9898。JQ。東京都墨田区)だが、その結論が出るのは来月のようでまだしばらくかかりそう。
それ故、本紙は様子を見ていたら、5月10日、同社が注目すべきIRを出した(=冒頭写真)。
簡単にいえば、顧客に魅力あるデザインなどに長けた企業と合弁会社を設立し、サハの宝飾製品売上げを伸ばそうというもの。
これに噛みついたのが「闇株新聞」。
5月12日の同記事では、「これこそ(今年)3月に払い込んだ第三者割当増資の資金2億2000万円だけでなく、サハダイヤモンドにあるだけの資金をビジネスに見せかけて根こそぎ抜き取るためのスキーム」だと。
現在、サハの経営権を握る姜杰・代表取締役社長ら中国人グループと、2億2000万円を入れた「破綻状態の宝飾会社やその粗悪在庫を『とんでも高値』でグローバルアジア(HD)に売却しようとして上場廃止で頓挫した」グループが結託し、そうしようとしているというのだ。
なるほど。これが事実なら、上場廃止の有無は彼らは気にならない。だから、今年3月に増資を強行したわけか?
「闇株新聞」は5月10日にもサハを取り上げ、こんな状況のなかでも一部の「心ある株主」、取締役が異議を唱えていたが、サハの法律顧問と称するN法律事務所が妨害し、5月10日の取締役会ではこの宮崎取締役が解任されたという。
もっとも、この「闇株新聞」、残念なことに、前出のN法律事務所のように、問題とする者はイニシャルに止めている。そこで、本紙で解説しておく。