アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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福島第一原発ーー50歳作業員死亡につき、遺族が不審死の訴え

 本紙に、今年6月13日、50歳で死去した、福島第一原発作業員Aさんの遺族から訴えがあった(「死体埋火葬許可証」を以下に転載)。
もっとも、この事実は他のマスコミでは一切報じられていない。
結論から先にいえば、作業中ではなく、宿舎(冒頭写真。下写真は宿舎廊下)で就寝時に死亡したことになっており、死亡の事実を知るのはAさんの所属していた協力会社(孫請け会社)の一部作業員仲間だけだったことから、協力会社社長が口止めし隠蔽した可能性があると遺族はいう。
 大手マスコミ既報道によれば、この1年余りで、福島第一原発作業員の死亡は4件。内、タンクに頭を挟まれた事故のみ労災認定され、他の1件は熱中症の可能性、2件は死因不明とのことだ。
だが、Aさんのケース、さらに遺族によれば、「仲間の作業員が約3カ月前に亡くなった」とAさんは生前漏らしていたそうで、実際には水面下で相当数の作業員が亡くなっている可能性もある。
しかもAさんのケース、亡くなる1カ月ほど前に体重が約20�も減少した(歯がすべて抜けてもいた)にも拘わらず作業を続けていたこと、会社側が遺族に「放射線管理手帳」を渡していない、行政解剖していない、死因もまともに伝えていないことなどを考えると、疑惑は尽きないし、被曝との関係さえ疑われても仕方ないのではないか。

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