放火事件後、音沙汰なかった、武富士に天下っていた警視庁本庁刑事部捜査2課元警部補が、退職後、武井保雄元武富士会長から500万円をもらっていた事実についての論評で名誉を傷つけられたとして、本紙・山岡を刑事告訴、受理になっている案件の事情聴取が、再開された。
その第4回目の事情聴取は8月25日午前10時より約2時間、これまで通り、東京都千代田区の警視庁の3番町別館で行われた。
前回の7月2日の事情聴取以来、2カ月近く連絡がなかったため、さすがに起訴は無理と諦めたのかと思っていたら、実際はこの間、武富士の元総務課長等の事情聴取を行っていたようだ。
その事件、問題にされているのは、本紙・山岡が著した単行本『銀バエ実録武富士盗聴事件』において問題の元警部補について記述した部分。そのため、捜査員はこの間、出版元の創出版の篠田社長に対しても事情聴取を行っただけでなく、出版の取り次ぎやその関係先にも「警視庁」と身分を名乗ってあれこれ確認の電話をしていたため、当方側は「嫌がらせではないか!?」と抗議したこともあった。
ところが、この日の取り調べで、なぜ、捜査員が単行本の流通部数確認にそれほどこだわっていたのか判明した。
捜査員は、この単行本はダミー(実態は未流通)で、実際は元警部補に対し、本紙・山岡がこのネタでもって恐喝を計っていた可能性もあると見て、どうしてもそこまで厳密にやる必要があったというわけだ。
その想像力のたくましさには、「さすがプロ!」と唖然としてしまった。
第5回目の事情聴取は、8月29日午前10時から。