アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

郵便局の税金無駄使い犯罪疑惑(上)ーー「料金別納郵便」を悪用し裏金づくり

●郵政民営化反対の本当の理由 今度の総選挙を戦う上での大きな争点の一つが、郵政民営化の賛否であることは明らか。 自民党代議士の反対派が、同党の有力な集票マシーンである「大樹」など郵政関連団体を意識しての反対だったことは容易に想像できる。 だが、これら反対派代議士と郵政関連団体との関係はそれだけに止まらない。 その典型例が、郵便局と郵便局OB会社が癒着の下、組織的に行っていると見られる、政治家のための裏ガネ作り疑惑だ。 周知のように、差出人が一度に多量の郵便物を郵便局に持ち込む場合、いちいち1通毎に切手を貼る手間を省くため、局側は数量を点検した上で客に「預かり証」を渡し、料金は後日、一括して払うことが出来る。 ところが、この「料金別納郵便」は数量検査や入金確認が杜撰で、その隙を突いた犯罪がこれまでもたくさん起きている。 例えば、2001年2月にも、愛知県岡崎市の岡崎郵便局で、課長代理が、「料金別納郵便」として支払われた430万円をそっくり横領していた事実が発覚している。郵便が出されてから、横領が発覚するまでに5カ月近くも経っていた。この課長代理は総額1000万円の横領をやっていたと見られ、この仕組みを悪用し、犯罪を繰り返し、その都度、前回分の横領代の穴埋めをやっていたようだ。 ●切手を買い取り、換金し、一部は裏献金? 郵便局員の個人犯罪でもこんな有様なのだ。 同じことを、郵便局OBが天下りしたDM代行業者と、郵便局側が組んで行ったらどうか。 そもそも、ある数量以上一括発注すると、通常料金の1割引などとなるこの「料金別納郵便」??悪用すれば、正規の半値で郵送してもらうことも可能だという。その代わりに、郵政OBが天下ったDM代行業者は、その便宜を図ってくれた局側から大量の切手を購入する。 例えば、正規のDM代は1000万円として、局側が500万円で請け負ったとしよう。 これに対し、そのDM代行業者は見返りに250万円の切手を買ってやる。それでもまだ250万円得だから文句はない。 「そして、その250万円の切手を換金ショップで現金化。それを郵政族などの政治家に裏献金するのです。 しわ寄せを食うのは、タダで配達してやる分、収益力が落ちますから、税金を出している国民です。ですが、巨大組織なので、その程度のただ働きでは、内部告発でもない以上、表面化しようがない」(事情通) ちなみに、この情報は現役の郵便局員からもたらされたものだ。 これほどやってもらえれば、なるほど、自民党本部の意向を無視してでも、郵政族を始めとする恩恵にあずかっている代議士は郵政民営化に反対するわけだ。…

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧