米軍による原爆投下の日、8.6広島―8.9長崎が来月に迫っている。
「戦後80年」を迎える今年、これらの日を改めて振り返ることは格別な意味を持っているのではないか。ロシアによる核の威嚇をはじめ、核保有国インド・パキスタンの対立など、かつてなく核兵器の使用が現実味を帯びているからだ。
こうしたなかで、原爆投下直後の長崎で救護活動をおこなった看護学生たちを描いた映画『長崎―閃光の影で―』が、8月1日より全国公開される(7月25日から長崎県内で先行上映)。
赤十字看護婦の手記をもとに脚本が執筆され、菊池日菜子が主演を務める。監督の松本准平は長崎県出身の被爆三世。被爆者で歌手の美輪明宏がナレーションをし、長崎県出身の福山雅治が主題歌を歌う。
松本監督は公開にあたり「核兵器は要りません。決して人類に似つかわしくありません。80年前のあの日を二度と繰り返さないために、世界中のあらゆる戦争が無くなることを夢見て、本作が平和への想いを繋ぐバトンの一つとなることを祈ります」とコメントしている。戦争と原爆の実態について知るために、今こそ見るべき映画ではないか。



