アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(430回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月2日~6月6日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、37,965円と前稿比+805円(※前項比+594→ +251→ +672→ +1125→ +976→ +1144→ ▲195→ ▲3339→ ▲557→ +624 →+166 →▲269→▲1621→ ▲372→ +362→ ▲785→▲360→+1481→▲739→▲705→+193円(大納会))の上昇となった。
その夜、日経平均先物はトランプ発言「中国は米国との合意に違反。もうナイスガイでいるのはやめた」で、一時37,390円まで下がったものの37,680円で引けている。
2025年の最安値は4月7日(月)30,793円。2024年8月5日は31,156円のフラッシュクラッシュがあった。

ドル建て日経平均の終値は263.8ドル(※259→260→257.9→253.8→248.5→244→233.3→231.3→246.3→252→249.3→250→247.7→257.7→256.5→255.8→255.8→257.3→247→247.5→252.6→246.7(大納会))。こちらは今年の最高値を越えてもうイケイケである。最安値は4月7日に211.2ドルがあった。

NYダウは、週間で+667ドル高となる42,270ドル(※前稿比▲1052→+1406→▲68→+1203→+972→▲1071→+1898→▲3269→▲401→+497→▲1314→▲1039→+413→▲1,118→+243→▲242→+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2024年12月5日の45,074ドル。※4月7日に36,612ドルが直近最安値。

ナスダック100指数は21,341Pと、前稿比+425P高(※前稿比▲512→▲1367→▲42→+670→+1175→▲702→+1562→▲1,883→▲473→+49→▲496→▲683→▲730→▲501→+624→▲23→▲296→+333→+594→▲450→+183→▲175)であった。※4月7日に16,542ドルが直近最安値。

今週は、米国で経済指標の発表ウィークである――こんな書き出しから始めているのは、先週木曜日に発表された米国の「新規失業保険件数」に異変を感じたからだ。特に気になったのは「失業保険継続需給者数」で、レンジを上抜けたように思えること。

失業保険の継続需給者数がレンジオーバーという状況は、わかりやすくいうと仕事がない状況だと推察され、今週は特に米国で発表される【経済指標】に注目が集まることとなるだろう。
その中でも注目されるのは、2日(火)PM23:00に発表される「米国4月JOLTS」、そして4日(木)のPM21:30の「米国新規失業保険申請件数」、6日(金)「米国4月雇用統計」である。

まずは「米国4月雇用統計」。失業率のコンセンサスが4.2%である。FRBは2025年の失業率予測を4.4%までとしているので、バッファがなく、少しでも悪化した数値が発表されでもすれば悲鳴が上がり、市場のセンチメントは急激に悪化する可能性がある。警戒したい。

また、今週は2日(月)4日(水)に、5月の「ISM製造業&サービス業景気調査」が発表される。トランプ関税が始まったのは4月2日からではあるものの、5月は4月よりもセンチメントの楽観が予想されている。これ本当に逆サプライズがないの? 筆者は注目している。

そして毎週のように書いているが、トランプ大統領の動向にも注目だ。週末金曜日には、突如「中国は米国との合意に違反した。もうナイスガイでいるのはやめた」と発言し、中国への制裁関税を示唆している。

直近トランプは、米国の女性記者に「TACO(Trump Always Chickens Out=トランプはいつも怖じ気づいてやめる)」と言われて、激高したと伝えられている。これにプライドを傷つけられたトランプが、今週「どんなに無謀で、非常識な関税交渉」を始めるのか? かなり心配であるので、風向きが明確に変わるまでは筆者はステイするつもりである。

ただ、基本的に【ドル建て日経平均株価】の株価指数の推移をみるに、これはもう強いとしか言いようがないありようだ。すでに年初来高値を越えて、200日移動平均線は253.2ドルであるから、強烈な上昇だ。

しかし、日米関税交渉がまったく進展していない(日本側の要求は強気)こと、決して企業業績が良い方向に推移してないことも踏まえると、なぜここまで日本株が評価されているのか? 少し筆者には理解がし難しい。

もしかしたら市場は、これは現段階では100%筆者の妄想であることを断るが、今週の米国経済指標や労働市況の悪化をすでに織り込みにいき、FRBの利下げの開始を折り込みにいっているのかもしれない、と感じるところもある。まぁ、FEDウォッチを見るにそういう雰囲気はまったくないのでやっぱり戯言であるが、基本的に米国市場では、労働市場であったり景気指標の落ち込みがはっきりさえすれば、一時的な株式市場の下落(金利低下)はあるものの、その落ち込み幅(労働と景気)が想定の範囲内でありさえすれば、FRBの利下げ期待が経済の落ち込み具合を勝る形で「不景気の株高」に移行するだろう。そしてその後だ。

時間が少し経って、この景気悪化が本物で深刻なものであると冷静に判断されるようになると、半年以上かけて株式市場は冷え込むことも予想される。とりあえずは、今週筆者は様子見に徹することとする。

また下落のサインは、米国の「S&P500株価指数」の200日移動平均線がよい。現値は5,912Pで200日線は5,785Pである。
もう1つ。「ナスダック100」指数は現値21,341Pで、200日線は20,366Pである。この数値だけは覚えておき、下回ったら筆者は日経平均の先物の売り玉を増やすこととする。

さて筆者の持ち株は以下の通り。

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