アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(409回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月23日~12月27日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
週末金曜日の日経平均株価の終値は、38,702円と前稿比-768円【-1.95%】(※前項比+379→ +883→ ▲76→ ▲359→ ▲857→ +1446→ +140→ ▲1068→ ▲624→ +970→ ▲1194→ +2107→ +1142→ +190→ ▲2257→ +284→ +364→ +3038)の大きめの下げとなった。※2024年8月5日の日経平均先物価格は一時30,380円あり。
その後、乱高下となるも、結局米国市場は力強さを取り戻し、日経平均先物も38,880円【-1.49%】で戻ってきている。
ただ先週末のドル建て日経平均の終値は246.7ドル(※前稿258.2→260.8→254.7→247.2→247.3→258.4→249.5→249.9→ 260.1→ 266.3ドル)と前稿比大幅にマイナスとなっており、為替の影響を加味(※円安方向に動いた)すると日経平均株価は【-4.45%】と大暴落だったことになる。わかりやすくいうと、仮に日経平均株価が40,000万円だと仮定すると、-4.45%下落したということは38,220円に1,780円もの大暴落があったということなのだ。

NYダウは、週間で-986ドル安となる42,840ドル(※前稿比▲817→ ▲268→ +614→ +852→ ▲550→ +1937→ ▲62→ ▲1162→ +412→ +511→ +40→ +250→ +669→ +1049→ ▲1218→ +388→ +515→ +1162)。週間を通しての下落率は-2.25%であった。※12月5日の45,074ドルが本年最高値。
ナスダック100は21,289Pと、前稿比-491P安(※前稿比+158→ +692→ +154→ +382→ ▲724→ +1085→ ▲319→ +28→ +53→ +236→ +27→ +217→ +277→ +1093→ ▲1154→ ▲145→ +212→ +995→ +72→ ▲582)。

先週をざっくりまとめると、木曜のFOMC後に久方ぶりとなる「パウエルショック」が起こり米国株は大きな調整(※NYダウなどは1000ドルを越える下落)となり、翌日の日銀会合では「植田ショック」が起こり、凄まじい円安が起こった。
まずFOMC。予想通りの利下げを提示した後の記者会見でパウエル議長は、2025年のインフレを警戒する発言をし、その結果、現時点でのターミナルレート予想は3%まで上昇してしまった。特に問題だったのはパウエル議長の話し方だったらしい。FRBの理事の間で相当揉めたのか?(実際1名は議長に逆らって現状維持を主張)、パウエル議長の話しぶりは弱々しく、記者からの質問を受けて沈黙した場面もあったという。
またFRBの理事の1人が反対を表明しているということは、こうなってくると利下げのペースは緩慢なものになりそうだ。ようするに米国経済が壊れて、失業率が上昇するまで、もう利下げ予想は強くならないということか。これは2025年の株式市場が心配でならない。
そしてFOMCの結果、株式市場がもっとも嫌う「実質金利」が上昇し、株式市場の不安感が増した結果、木曜日のパウエルショックとなったわけだ。ちなみに実質金利については直近では2024年の4月に2.20bpがあり、この際に日経平均株価も41,088円から-4,355円もの大調整となったことは筆者の脳裏に焼き付いている。

そしてこれまでなんども株式市場の調整を強いられる要因となった「米国10年債金利」の4.5%以上がやってきている。よって筆者としては、今週金曜日の朝は、売れる資産を探し売却するつもりであったのだが。
なんと金曜日の朝(※寄り付き前の時間外)からやけに日経平均株価が強いのだ。しかも結果的にではあるが、売買代金がかなりできて(※プレミアム市場で5兆7153億円)、その上、金曜日の夜の米国市場も、NYダウ、S&P、ナスダックの3指数ともに+1%以上と戻している。その上、S&P500指数のうち89.1%までの銘柄でプラス推移(※一時は96%まで上昇)となる強い相場を思わせる全面高となったのだ。ちょっと、よくわからない相場になってきたと率直に感じている。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
暴落するときの1つのパターンとして、チャートが煮詰まった後、一方通行で下げていくパターンがある。これは筆者、何回も悔しい思いをした過去があり、生きているうちは忘れることのない貴重な投資情報である。さてそこで、日経平均株価指数のチャートを日足でみてみよう。
10月くらいからの2ヶ月間は、38,000円をちょい割れしたラインから40,000円までの往来相場となっており、この形はヨコヨコよりはパワーが溜まらないものの、ある意味ヨコヨコであり、相場参加者のストレスは充分溜まっていそうだ。

そして次の画像をみて欲しい。
これはドル建て日経平均株価指数のチャートであるが、こちらに関してはヨコヨコの下のラインを切り下げそうなところまで下がってきてしまっているのがわかるだろう。現在246.7ドルで、おそらく月曜の寄り付きは270ドル近辺だろうが、245ドルを下回ってしまったら8月5日の悪魔の217.2ドルが待っているようにみえる。

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