アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(407回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月9日~12月13日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
週末金曜日の日経平均株価の終値は、39,091円と前稿比+883円(※前項比▲76→ ▲359→ ▲857→ +1446→ +140→ ▲1068→ ▲624→ +970→ ▲1194→ +2107→ +1142→ +190→ ▲2257→ +284→ +364→ +3038)となった。※2024年8月5日先物30,380円【+2.99%】あり。その後、米国時間で11月雇用統計を経て日経平均先物価格は39,350円で戻ってきており、堅調であったといえるだろう。
ドル建て日経平均の終値は260.8ドル【+2.4%】(※前稿254.7→247.2→247.3→258.4→249.5→249.9→ 260.1→ 266.3ドル)となっており、為替の影響以上に日本株は上昇している。ここ前2週間は、日経平均株価指数は明らかに強い状況だ。
NYダウは、週間で-268ドル安となる44,643ドル(※前稿比+614→ +852→ ▲550→ +1937→ ▲62→ ▲1162→ +412→ +511→ +40→ +250→ +669→ +1049→ ▲1218→ +388→ +515→ +1162)。※12月5日の45074ドルが本年最高値。
ナスダック100は21,622Pと、前稿比+692P高(※前稿比+154→ +382→ ▲724→ +1085→ ▲319→ +28→ +53→ +236→ +27→ +217→ +277→ +1093→ ▲1154→ ▲145→ +212→ +995→ +72→ ▲582)。※現在が最高値。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
先週は、米国で11月雇用統計を筆頭に経済指標がわんさか出た週であったが、まったく波乱はなく、今週のインフレ指標(※米国CPI、PPI)が市場予想と大きな乖離を見せなければ、このまま例年通りの強い年末相場がやってくるものだと感じている。
前稿にも記したが、日本株に関しては9月末権利落ちでの中間配当が7兆円程度投資家に還元され再投資資金となるだろう。また米国においても、FEDウィッチをみるに、来週に予定される次回のFOMCでの利下げは確定的な状況で、これは株式に追い風だ。
よって今週は、年に4回しかない需給の王様イベント・メジャーSQがあるが、高確率で無難通過となるものだとみている。なにか波乱が起こるとすれば年が明けて気分が変わる来年の年初から、ないしはトランプ大統領が就任する1月20日以降なのだろう。

現在の米国市場は、前稿で「NYダウとS&P500は史上最高値を更新して、ナスダック100はSOX半導体指数が足を引っ張る形でも、史上最高値更新まであと一歩」と記したが、その後ナスダック100は晴れて史上最高値を更新し、その後も波乱が起こるような気配を見せていない。
これには、企業業績の【予想EPS】が大きく影響している可能性がある。今回は、ぜひご自分の目で、本稿の「テクニカルの項」をご確認いただければと思う。とくにナスダックは、前稿の数値よりも一気に伸びたため驚いている。2025年の予想EPSに切り替わっただけかもしれないが、いずれにせよ大きな伸びとなったので、PERの低下となっているのだ。
また、筆者がここまで非常に気にかけていた【米国実質金利】は、先週末の金曜日に、前稿と同様の1.91%まで下降している。2%未満なら株式投資に強気で立ち向かうべきだろう。

最後に念のため、現在のドル建て日経平均の終値は260.8ドル。200日線が254.7ドルであることからこのラインを意識し、ここを下回るか、また日経平均株価指数の37,700円を下回った場合のみ、前述の強気予想を捨てて、資産防衛に備えてディフェンシブに切り替える必要がある。
また、米国株は強すぎてしまい、下値支持線まで距離があるものの、いずれかの米国株指数が2%などの急落とならなければ、今週は基本的には強気で臨んで良いものだと感じている。

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