アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(397回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月30日~10月4日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は39,830円と、前稿比+2,107円(※前項比+1142→ +190→ ▲2257→ +284→ +364→ +3038→ ▲885→ ▲1757→ ▲2397→ ▲1127→ +279→ +2329→ ▲13→ ▲219→ +134→ +196→ ▲158→ ▲141→ +558→ ▲7→ +301→ +867→ ▲2456→ +532→ ▲1377→ ▲519→ +2181→ ▲982→ ▲222→ +812→ +612→ +1590→ +739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))の大暴騰となったが。※2024年8月5日先物30,380円あり。

金曜日に行われた自民党総裁選の結果、石破茂(いしばしげる)議員が、第102代首相に決定するや市場は不安定さを増し、日経平均先物12月限は37,440円まで、-2,390円下落して引けている。

NYダウは、週間で+250ドル高となる42,313ドル(※前稿比+669→ +1049→ ▲1218→ +388→ +515→ +1162→ ▲239→ ▲852→ +301→ +288→ +624→ +257→ ▲31→ +561→ ▲210→ +113→ ▲384→ ▲933)。本年最高値は8月30日の41,585ドル。
ナスダック100は20,008Pと、前稿比+217P高(※前稿比+277→ +1093→ ▲1154→ ▲145→ +212→ +995→ +72→ ▲582→ ▲499→ ▲809→ ▲61→ +710→ ▲18→ +40→ 659→ +464→ +271→ +262)。2024年7月11日20,691Pが最高値。
先週金曜日の自民党総裁選での決戦投票は、先物の画面を睨みながらリアルタイムで視聴していた。
PM15:00の大引けを迎えた後、日経平均先物の価格を見ると、高市早苗議員の当確を祝うような39,800円という行き過ぎた値となっていたこと(※円安もあったが)から「これ高市さんが当選しても織り込みで下がるやつかも?」と考え、売り玉を持とうかなと念のため先物の証拠金を確認したところ、なんと1玉で310万円と書いてあるではないか!?

実は筆者、当日適当に200万円ほど入金してしまっていたため(※筆者の記憶だと1玉130万~160万円くらい)、あまりのインフレぶりに驚いてしまって三度見くらいしてしまった。そうこうしているうちに、先物のロスタイムであるPM15:15を経過してしまい。

ただこの頃になると筆者は「これ石破さんに決まる可能性がじゅうぶんある中で上がっているのではないか!? 円安なのは意味がわからんが。石破さんに決まっても、まぁ下がってもたかがしれてるのか!?」と思ったのが地獄の1丁目。
PM15:20。先物タイムが終了した後、決選投票の結果が、選対委員長から読み上げられ「高市早苗くん173…」と言った瞬間、ワープするような大暴落が始まった。1秒で38,000円台前半まで暴落し、「あれさっきまではいくらだったっけ」わからなくなるほどの極端な変化。そしてもちろん先物の売買はできないので、眺めて悲嘆にくれるだけ。
そして、もちろん地獄の3丁目もある。それは28日に日付が切り替わったくらいの時間。
石破首相がWBSに出演し終え、「金融緩和は変えない。貯蓄から投資の流れに棹ささない。金融所得課税? いまはその時期ではない」と発言したことをXで知り、筆者は日経平均先物12月限を購入。
ただ、38,010円で購入後、なんと不覚にも寝落ちしてしまっており、起きたら土曜のAM6時。先物12月限は37,440円で引けていた。※画像2入る

さて、今週のストラテジーへと移りたい!
現時点で、来週月曜日の寄り付きは、日経平均株価指数先物12月限が指し示す37,440円になるだろうか? そうなれば日経平均株価は-2,400円安となり、またもやブラックマンデーの再来である。ただ、正直週末金曜日は無邪気に上げ過ぎだった感が否めない。高市総裁誕生となっても、結局、夜間で先物はけっこう下がっていたのではないかと感じている。
また石破氏に関しては、株式市場で「法人増税、消費増税、金融所得増税」の3本の矢で株式市場を打ち抜く極悪人のような捉え方をされているが、前述した通りWBSや、日曜のTV番組への出演内容をみるに、岸田政権の経済政策を引き継ぐことを表明しており、もしかすると月曜日は大きなリバウンドがきて日経平均株価38,000円までは回復しそうだ、とも感じている。
筆者は朝イチの様子をみて、そうなりそうな雰囲気を感じたら、「住信SBIネット銀行」(7163)に注目する予定だ。ただ石破さんというだけで、なかなか株式市場の信認は得られないだろう。ここから日経平均株価指数が40,000円を目指すのは、米国大統領選挙後だと考えておきたい。

そして今週は、米国で多くの経済指標が発表される、経済ウィーク。
そのなかで特に筆者が注目するのは10月1日(火)PM23:00「8月米国雇用動態調査JOLTS」、10月4日(金)のPM21:30「米国9月雇用統計」である。

一番恐れるシナリオは、「JOLTS」で求人数の少なさがクローズアップされ、「雇用統計」で失業率のコンセンサスは4.2%であるが、4.4%などイレギュラーな数字で発表され、不況入りが意識される展開だ。失業率が4.4%となると7月の4.3%を越えて本年最高であるに加え、米国市場も大きく動揺するだろう。そして失業率が「4.5%」となる日がきたら、潔く市場から離脱するつもりだ。FRBの想定で2024年の失業率は4.4%だからである。

また、足元ではS&P500指数や、プレミアム市場の企業業績は極めて順調な予測になっていることから、ここで本気の景気後退懸念が出始めると、米国株は一気のメルトダウンとなり、本物のブラックマンデーがやってくるだろう。そうなれば、もはやFRBが利下げするなんていう行為はまったく意味がなく(※利下げは短期間では効かない)、なすすべなく株式市場は大暴落である。

よって忘れてはならない節目としてS&P500指数であるが、5,670Pを下回ると年初来高値越えを否定する形となる。また、5,615Pは、FOMC前の水準であり、これを割れる展開となればチャート的にも売りが強くなることは必然。こうなったらいったんの撤退したい。
逆にそうならなければ、業績見通しもよく、FRBによる利下げという名の【金融相場】が続くと考えていきたい。

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