アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<新連載>福賀中の兜町アンダーワールド(29)「SESCが『風説の流布』で初の課徴金納付命令」――煽り屋のSNS全般も対象か

証券取引等監視委員会(SESC)は7月26日、「ヒューマン・メタボローム・テクノロジー」(HMT。東証グロース。東京都中央区)につき、「風説の流布」(特定の株価を上下させる目的で、虚偽の情報を多数に広めること)があったとして、東京都内の会社役員男性に対し、209万円の課徴金の納付を命じるように金融庁に勧告したという。
この男性は2021年7月、ネット上の金融情報サイト「Yahoo!ファイナンス」内の株式掲示板に、「同社が初期の認知症を見つけるすごい国際特許を取得した」、「まだHMTはIRしていないがこれから出る可能性大」旨の虚偽の書き込みを行い、その書き込み直前に男性は900円前後でHMT株を1万3200株仕込んでおいたが、結果、同株価は上がり、この男性は同日に948円から1044円で売り抜け、約139万円の利益を得たという。
風説の流布は、売買で自身が儲けたどうかは関係ないが、SESCが同行為で課徴金納付命令を出したのは初のこと。(写真2枚はSESCの報道向け資料)
SESCは、「こういった投稿、書き込みによる『風説の流布』などの違反行為も見過ごさない強いメッセージを市場に知らしめたい」(「テレ朝」報道より)としているが、これは画期的なことだろう。
個別株ごとに、ネットの株式掲示版には真偽不明の情報が載り、半ば無法状態になっているところも。
本紙でよく取り上げている「ウルフ村田」などの煽り屋がXでポストした件などが、株式掲示板で紹介され、これにより特定銘柄の株価が上下することもめずらしくない。
しかし、煽り屋の書き込みを信じて売買するのはあくまで自己判断→自己責任ということで、彼女らはこれまで免れた来た。
だが、昨年12月、「ナガホリ」は、

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