先週、日経平均、日経トピックスともに史上最高値を更新した。
さぞかし証券各社は儲かっていると思われるが、中小地場証券の中には赤字続きもある。
株式手数料に依存している中小証券は顧客の年齢が高齢のため、じり貧となっている。若い投資家は問題ある人を除き、対面証券には興味がない。特に歩合外務員に依存している兜町界隈の証券会社は悲惨。歩合外務員は若手で60代後半。72歳の外務員でさえ「俺は若手」といえる状況だ。当然、顧客はそれ以上の高齢者のため、業績は向上するはずはない。
かつてなら、手数料が上がらなければ契約解除で解雇だったが、証券会社側もゼロよりは月30万円でもないよりはましということで解雇しない。ちなみに手数料30万円だと月の受け取りは12万円(税抜き)。しかし、外務員は既に年金受給者のため、年金20万円+12万円で余裕の老後生活だ。なかには現役時代、やり手外務員として稼いでいたが、現在は生活保護を受けて優雅? な余生を送っている者もいるそうだ。
さて、ガバナンス・パートナーズが「井筒屋」(8260。東証スタンダード。北九州市小倉区)10・65%、国内旅行土産品の卸売業で業界トップ級「タカチホ」(8225。東証スタンダード。長野市)11・09%、「日本アジア投資」(8518。東証スタンダード。東京都千代田区)36・09%と大量保有している。なお、日本アジア投資は「和円商事」の本多敏行社長も6・17%保有している。また井筒屋は以前から中国筋といわれていたので、ガバナンス・パートナーズも中国系と見て間違いないだろう。
ここからは兜町の噂などから今後動きそうな銘柄を取り上げる。なお、売買を勧めるものではなく、噂を取り上げるだけだということだと断っておく。