アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(931)「銀証連携による仕組み債販売+有名仕手筋借名口座にSESC注目?」

6月9日、証券取引等監視委員会(SESC)は、千葉銀行、ちばぎん証券(+千葉銀と包括提携している武蔵野銀行も)に仕組み債販売で「適合性の原則」に違反して販売したとして金融庁に行政処分を出すように勧告した。(冒頭写真=「日経」6月10日朝刊)
千葉銀行から傘下のちばぎん証券に顧客を紹介、その顧客に仕組み債を売りつけたという内容だが、銀行・証券分離のファイアウォールがあればこういうことはなかった。銀行持ち株傘下の証券会社は断りづらいから今後も手を変え品を変えリスク商品を強要して来るだろう(銀行の方が低金利のなか、手数料欲しさに主導していたとも)。
さて、ここで問題なのは、対面は顧客と会って資産状況など聞き取りできるが、ネット証券の場合はない。適合性の原則をネット証券にも課すと信用取引口座、先物・OP口座は激減するだろう。これらを理解して投資している個人投資家はごくわずかだろう。信用取引維持率の計算さえできない証券マンが多いのが現実だ。顧客はそれ以上に理解していないだろう。
SECSはこの際、ネット証券も含め再調査すべきだ。
ところで、これまでも何度か取り上げたが、投資顧問以外が有料ノートで銘柄提示することは違法性が高い。しかし、有名評論家含め多くは個別銘柄を取り上げている。今後、改善されないようだと、有料で個別銘柄を取り上げる商材屋名を本紙では取り上げていこうと思う。
さて、本題に入ろう。
SESCはある仕手筋を泳がせている節がある。
株価操縦には複数の口座が必要だ。当然、証券会社は複数の口座が繋がっていることを把握している。

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