アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(293回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(8月15日~8月19日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は28,547円と、前稿比+371円高(※前項比+374→ ▲113→ +1127→ +271→ 581→ ▲556→ +529→ ▲1861→ +62→ +980→ +43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)だった。
先週の週末金曜日は、米国8月「ミシガン大学消費者態度指数」が発表されると、株価は乱高下しながらも鎌首をもたげる形となり、強い引け方になった。日経平均CFDは28,771円まで上昇している。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,973Pと週間で+26P高。

米国のNYダウは、週間で+958ドル高となる、33,761ドル(※前稿比▲42→ +946→+611→ ▲50→ +241→ ▲504→+1612→▲1504→ ▲1507→▲313→+1951→▲935→▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)と強い。

ナスダック指数は、週間で+389P高の13,047P。6月16日の10,565Pがここまでの最安値ということは+23.4%も戻ったというわけだ。ただ昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は-34.8%のドローダウンだった。

先週は「米国7月消費者物価指数CPI」が水曜日に発表されると、日経平均先物やCFDは、一瞬のうちにドーンと上に飛んで行ってしまうほどの凄まじい値動きをみせた。ただ発表された数値をみると、コンセンサスが前年同期比+8.7%のところ結果は+8.5%で着地。

筆者は、もっと下に振れる可能性もあるのではないか? と考えていたため、この瞬間に日経平均の先物を買いでエントリーができなかった。

詳細をみると下がったのはエネルギー価格だけで、食料価格や住宅価格などはまだ下げ止まらない気配。ただ、エネルギーなんて6月から下げだしていたわけで、このCPIというのは少し感度が鈍いようだ。

となれば8月の米国CPIは、エネルギー価格は7月よりも足元のほうがさらに下がっているし、これ以外の食料コモディティも充分下がり、さすがにそれが反映されてくることから、「2ヵ月連続でコンセンサスを下振れそうだな」と感じている。
そして、筆者と同様の考えが敷衍したのか? この考え方がCPI発表以降の世界の株価の上昇トレンドを作っているのだろう。
日本株(日経平均)に関しても、先週の金曜日は3兆7127億円の出来高となり+728円で引けた現実は大きい。
完全なるリスクオンの号砲がなった瞬間であった。さらには、先物での買い越しが足りないために、遅れた資金が入ったり、空売りの投げ売りがでたりでまだ上がる余地があると考えざるをえない。それは、日経平均株価で見ると2度跳ね返されてどうしても越えることができなかった重要節目の28,300円絡みの水準を上抜けたことが証明している。

日経平均株価の2倍の値動きをするベア型の「日経ダブルインバース」(1357)をみても、これがわかる。信用倍率は7月1日時点で約5倍だったものが、8月12日時点で約28倍にまで膨れ上がっているのだ。踏み上げ相場が演じられた今も、足元では耐えているポジションが多いため、まだこのポジションを狙ったハゲタカの踏み上げ祭りが継続する蓋然性は高そうだ。

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