実に久しぶりに、いまもタイ投資ファンド「アジア・パートナーシップ・ファンド(APF)」(タイ・バンコク。此下益司代表)が傘下に置く、「ウェッジホールディングス」(2388。JQ。東京都中央区。此下竜矢社長)と「昭和ホールディングス」(5103。東証2部。千葉県柏市。此下益司会長。此下竜矢CEO。2人は兄弟)を取り上げる。
3月8日(水)、この両社の株価が急落。週明けの3月13日(月)も株価は下落したままだ(冒頭写真はウェッジHD、下写真は昭和HD)。
タイの経済誌が、タイ証券取引所(SET)に上場しているオートバイのローン販売を手掛ける「グループリース(GL)」(バンコク。此下益司会長兼CEO)で不透明な巨額の貸付金が発覚したと報じたことが契機となっている。
このGLはウェッジHDの子会社。そして、ウェッジHDは昭和HDの子会社という関係にある。
ちなみに、いま現在も昭和HDの社外取締役にはあの久間章生元防衛相が就いている。
もっとも、ウェッジHDはこれを受け、急落と同日の3月8日、「GLの財務諸表と監査報告書の(無限定適正意見)について」とのタイトルのIRを出し、指摘の貸付はビジネスパートナーに対する適切なもので何ら問題ないと解説。そして「現在、広められております、各種の虚報に惑わされないようにお願い申し上げます」と呼びかけている。