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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第64回「『司会は巨泉』の神髄は『ビートポップス』」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 こないだ「徹子の部屋」を観てたら、往年の司会者特集ということで、大橋巨泉(1934~2016年)が、妻の浅野順子(その昔、日活のアイドル女優!『けんかえれじい』のヒロイン)と一緒に出た回を放映していた。それであらためて大橋巨泉の功績を思い返してみた。
何といっても「野球は巨人、司会は巨泉」だね。よく出てくるのは、「11PM」「クイズダービー」「世界まるごとHOWマッチ」「巨泉×前武のゲバゲバ90分!」だが、こちとら中学生時代に夢中になって観ていたのが「ビートポップス」(1966~70年)だ。
これは毎週土曜日の3時頃から放映していた番組で、よくあるヒットパレードみたいに歌手が登場して歌うのではなく、ラジオのディスクジョッキーみたいに、スタジオで洋楽をレコードでかけるというテレビでは初の冒険的な試みだったのだ。しかし、レコードを流すだけだったら別にテレビでわざわざやる意味がない。そこで巨泉の存在感が絶妙に発揮されたわけ。
 司会席には確か3人並び、メイン司会の巨泉の両隣には、『ミュージックライフ』編集長の星加ルミ子、『ティーンビート』編集長の木崎義二。この二人が音楽の解説を担当し、巨泉は時々変なダジャレ言ったりして盛り上げる。これだけでも面白いのだが、このスタジオがディスコみたいな作りになっていて、50人くらいの男女が踊ったりする、その中で売り出し中の小山ルミとか杉本エマとかが、ミニスカートで踊って盛り上げる。さらに素人にテレビカメラを操作させたり、いろんな遊びがあった。そしてあの藤村俊二が、振り付け担当ということで、ヒット曲に合わせて、いろんな振り付けを指南するなど、結構クオリティの高い番組だったのだ。

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